令和8年(2026年)8月の千葉豪雨で、アベーリャス千葉FCのクラブハウスは床上浸水し、ホームグラウンドのビーチコートは一面が水びたしになりました。大会を目前にして、開催そのものが危ぶまれる状況でした。

「この状態から、本当に3日間の大会ができるのか」。あの2日間、現場にいた全員が同じことを考えていたと思います。

それでも中学1年生(U13)年代のサッカー大会であるU13館山フェスティバルは予定どおり開幕し、30チーム・約350人の選手が集まる3日間になりました。各クラブがA・Bなど複数のチームで参加して、合わせて30チームです。

18回目を迎えた今年も、この大会特有の空気を感じられました。

開催にこぎつけられたのは、土曜日は朝から8時間近く、日曜日は半日をかけた水取りと整備、そして2日がかりで人工芝コートを直してくださった方々の力があったからです。この記事では、大会前の2日間の作業と、本番3日間の様子をお伝えします。

千葉豪雨でクラブハウスが浸水し、ビーチコートは水びたしに

8月の千葉豪雨は、ホームグラウンドのカンポ・ド・マルシマにも大きな爪あとを残しました。クラブハウスは床上浸水し、ビーチコートには水がたまったままの状態が続きました。

砂のコートは水を含むと足を取られ、そのままでは試合も練習もできません。フェスティバルの開幕まで日がない中で、開催が危ぶまれる状況になりました。

残された時間は限られていました。まずは、たまった水を人の手で外に出すところから始めました。

土曜は8時間、日曜は半日。バケツで水をくみ出しました

土曜日は朝から8時間近く、日曜日は半日をかけて、ビーチコートの水取りと整備を行いました。バケツで水をくみ出し、砂をならす作業をひたすら続けました。

手を動かしたのは選手だけではありません。たくさんの保護者の方々、アベーリャスジュニアユース5期生でキャプテンを務めたハルキ、松田さん、金井さん(23年前の古川コーチの教え子)とそのご家族が集まってくださいました。

▼人工芝コートの手前まで広がった水と、バケツを運ぶ列

卒業から20年以上たった教え子が、お盆の暑い時間に力を貸してくださいました。
クラブが続いてきた年数の分だけ、助けてくださる方がいると実感した2日間でした。

2日間の作業で、ようやく開催の目処が立ちました。貴重なお盆休みに集まってくださった皆様に、あらためてお礼申し上げます。

人工芝コートも、大会前の2日間で修繕していただきました

ビーチコートと並行して、人工芝コートの傷みも大きな課題でした。こちらは、アトレチコ君津代表の大西様をはじめ総勢7名のスタッフの皆様が、大会前の2日間をかけて修繕してくださいました。

雨が降る中での作業で、思うように進まない場面もありました。それでも、フェスティバルの開催に間に合わせるために、最後まで手を止めずに続けてくださいました。

大会は、笛が鳴る前から始まっています。
誰かが直してくれたピッチに立っていることを、選手たちには忘れないでいてほしいと思います。

ビーチコートと人工芝コートを併設したホームグラウンドカンポドマルシマは、こうして多くの手で維持されています

4会場で開幕。フットサル・ビーチサッカー・8人制の3日間

準備が整い、18回目となるU13館山フェスティバル2026が開幕しました。フットサル、ビーチサッカー、8人制サッカーの3種目で、3日間の対戦が組まれました。

今年の会場は、次の4か所です。

  • カンポ・ド・マルシマ
  • 福原有信パーク館山(出野尾多目的広場)
  • tautauテラス館山(旧ファミリーオ館山)
  • 令徳ビーチコート

▼カンポ・ド・マルシマの入口に置かれた大会の看板

大会期間中は天気にも恵まれました。砂・人工芝・天然芝と、足元の違う会場を移動しながら戦う形は、この大会ならではの特徴です。

砂の上でのプレーが子どもの成長にどう働くかは、砂の上でなぜ上手くなる?子どもに役立つ「ビーチサッカー」5つの効果でまとめています。

30チーム約350人が集結。3日間、離脱者ゼロで戦い抜きました

今年も30チーム・約350人の選手が集まり、切磋琢磨する3日間になりました。アベーリャスの選手は、3日間を通して1人も離脱することなく、フットサル・ビーチサッカー・8人制サッカーに興じました。

▼前日まで水がたまっていた砂のコートでのビーチサッカー

一方で、力のあるチームが多く、思いどおりの試合運びができた場面ばかりではありません。勝ち切れない試合が続き、悔しさの残る大会になりました。

▼芝のグラウンドでの8人制サッカーの試合

今回参加したチーム(順不同)

  • アストーレ様
  • アトレチコ君津様
  • FCコラソン様
  • カラクテル様
  • クラッキス様
  • ドラゴンズ龍ヶ崎様
  • 南房総館山コスモ様
  • ヴィクトワール様
  • ロンドリーナ様
  • 安房トレセン様
  • SONNE(オルカ鴨川との合同チーム)様
  • アルディエンテ酒々井様
  • アベーリャス千葉FC

それぞれのチームカラーがぶつかり合い、ピッチには選手の歓声と笑顔があふれていました。U13館山フェスティバル特有の雰囲気を、今年も感じられました。

技術は伸びています。次は心と頭を磨く番です

思うような結果は出ませんでしたが、1年生にとって4月からの取り組みの成果がまったく見られなかった大会ではありません。技術的には、間違いなく成長しています

課題は、その技術をゴールやチームの勝利に結びつけられるかどうかです。3日間の過ごし方を見て、心と頭をもっと磨くこと、そして人間力を高めることが必要だと感じました。

ボールを扱う力は、練習した分だけ伸びます。
それを試合で出せるかどうかは、日々の生活や物事の考え方に表れます。

同じことは、夏の遠征でも選手たちに伝えてきました。7月の様子は【大会レポート】ジュニアユースU14嬬恋アストーレカップ・標高1,400mでの3日間にまとめています。

カキ氷、ライン引き、審判。大会を支えてくださった方々

18年続いているこのフェスティバルは、たくさんの方々のご協力でかたち作られています。今年お世話になった方々のことも、少しご紹介させてください。

第1回よりずっとこのフェスティバルを見守り、多大なるご協力をいただいている小柴先生には、今年も前日準備から3日間の運営、決勝戦の主審まで、4日間お世話になりました。館山市・南房総市・鴨川市といった千葉県南部地域のサッカーの発展に、長年尽力されてきた先生です。

今年初めてご参加いただいたビーチサッカーチームSONNEの岡野様には、2日目に令徳ビーチコートをご用意いただきました。ビーチサッカーを熟知されているからこその運営をしていただきました。

南房総館山コスモのスタッフ・選手・保護者の皆様には、前日のライン引き、初日のカキ氷作り、3日間の会場作りや審判、片付けでお世話になりました。特に座間様には、早朝からのコスモ選手の送迎でお忙しい中、船形漁港から出野尾までカキ氷で使う氷の運搬もしていただきました。

15年近くこのフェスティバルを手伝ってくださっている、彫刻家であり美術の先生でもある伊藤様には、3日間の出野尾のカキ氷作りを仕切っていただきました。大量に出たゴミの清掃センターへの運搬もしていただいています。

このフェスティバルに参加しているいくつものチームから、卒業後に選手たちがお世話になっている翔凜高校の校長先生にも、会場まで足を運んでいただきました。

クラッキス1期生の篠崎隆樹氏とつながりのあるメーカー、Luz e Sombra様とDesporte様からは、選手たちのための表彰品をご提供いただきました。株式会社SOLT&PEPPERの清水社長をはじめスタッフの皆様には、試合結果の集計用スプレッドシートの作成と大会期間中のサポートをしていただき、運営面で大きな助けとなっています。

70歳の今も現役でプレーされ、いつもアベーリャスを応援してくださっている大竹様には、3位決定戦の審判にご協力いただきました。大会前の2日間で人工芝コートを修繕してくださったアトレチコ君津の皆様にも、あらためてお礼申し上げます。

そしてアベーリャスの保護者の皆様には、大会前のマルシマのグラウンド整備、暑い中でのカキ氷作り、応援と、多くの場面で支えていただきました。ここに書ききれない方々にも支えられて、このフェスティバルを実施できています。

▼試合の合間のカキ氷

水びたしのコートから3日間の大会まで、こんなにも多くの方の手が入っています。
この事実こそ、選手たちに一番持ち帰ってほしいものです。

ファミリーのような方々に囲まれた、3日間になりました。

まとめ|18回目のU13館山フェスティバルを終えて

今年のU13館山フェスティバルを、あらためて振り返ります。

  1. 8月の千葉豪雨でクラブハウスが床上浸水し、ビーチコートは水びたしになりました
  2. 土曜は8時間近く、日曜は半日をかけた水取りと整備で、開催の目処が立ちました
  3. 人工芝コートも、大会前の2日間をかけて修繕していただきました
  4. 4会場・30チーム・約350人が集まり、フットサル・ビーチサッカー・8人制で3日間を戦いました
  5. アベーリャスの選手は離脱者ゼロで戦い抜き、技術の成長と、心と頭の課題の両方が見えました

この大会に関わってくださったすべての方々に、心より深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

Muito obrigado!!

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