「うちの子は右足ばかりで、左足でボールを蹴れない」「逆足の練習は、何から始めればいいの?」と感じている保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
サッカーの逆足練習で大切なのは、上手に蹴れない時期も「楽しい」と思える場をつくることです。アベーリャス千葉FCは、楽しいから左足を使う回数が増え、使う回数が増えるから上手くなると考えています。
アベーリャス千葉FCでは、左足を磨くスクール「エスコリーニャ・デ・カニョート」を月に2回開いています。参加者の多くは右利きの選手ですが、古川代表はFacebookの投稿で、通い続けている選手は左足のボール扱いがとても上達していると伝えています。
この記事では、カニョートスクールで行っている練習の内容と、逆足の練習を「楽しい」から始める理由をご紹介します。千葉市周辺で、子どもの左足を伸ばしたいと考えている保護者の方は参考にしてください。
18人中17人が右利き。左足だけを使う「カニョートスクール」
カニョートとは、ポルトガル語で「左利き」を意味する言葉です。カニョートスクールは、左足を磨くことを目的にしたアベーリャス千葉FCのスクールです。
先日の回には、今年これまでで最も多い18名が参加しました。初めて参加した選手も2名いました。
18名のうち、左利きの選手は1名だけで、残りの17名は右利きです。スクールのページでは、左利きの選手は自分の才能をさらに伸ばすために、右利きの選手は左足を思いどおりに扱える「両利き」の技術を身につけるために練習すると紹介しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 小学3年生〜6年生・中学生 |
| 開催 | 月2回・木曜日 18:30〜20:30 |
| 場所 | カンポドマルシマ/千葉市立新宿中学校体育館 |
| 参加できる選手 | アベーリャス千葉FCの選手、地域のほかのチームの選手 |
| 申し込み | ホームページのスクール・イベントお問い合わせフォーム |
会場のカンポドマルシマは、アベーリャス千葉FCのホームグラウンドです。人工芝のコートとナイター照明があるため、平日の夜でもボールを見ながら練習できます。

参加し続けている選手は、左足のボール扱いがとても上達しています。
カニョートスクールには、アベーリャス千葉FCの選手だけでなく、地域のほかのチームに所属している選手も参加しています。小学3年生以上であれば、所属チームに関係なく参加できます。
逆足の練習メニューは5つ。左足でのボールタッチから試合形式まで
カニョートスクールの練習は2時間です。その中で、ボールに触れる練習から、相手との1対1、シュート、ミニゲームまで行います。
ボールタッチやミニゲームは左足だけで行い、1対1やシュートも左足を使います。右足に頼れない状況をつくることで、左足でボールに触れる回数を増やしていきます。
1.左足だけのボールタッチ
まずは、左足だけでボールに触れる練習です。利き足ではない足は、ボールに触れる回数そのものが少なくなりがちです。
ボールを足元に置いて体を動かす選手たち。一人ひとりがボールを持って練習します。

スクールのページでは、フットサル特有の足の裏を使ったボールコントロールにも取り組むと紹介しています。左足のいろいろな場所でボールに触れ、左足でボールを扱う感覚に慣れていきます。
2.左足でのボールコントロール
ボールコントロールとは、転がってきたボールを止めたり、次のプレーをしやすい場所へ運んだりする技術です。試合では、ボールがいつも利き足の側に来るとは限りません。
左足でボールを止めて運べるようになると、体の向きを変えずにそのまま次のプレーへ移れる場面が増えます。
3.左足を使った1対1
相手と向き合う1対1でも、左足を使って仕掛けます。スクールのページでは、相手の逆を突く駆け引きも練習内容として紹介しています。
1対1で相手と向き合う場面。相手の動きを見ながらボールを奪い合います。

右利きの選手が左足でボールを持つと、相手は右足のときとは違う動きに対応しなければなりません。スクールのページでも、左右どちらでもボールを持てる「予測不能な選手」を目指すと紹介しています。
4.左足でのシュート
シュートも左足で打ちます。ゴール前では、利き足に持ち替えるわずかな時間に、相手に寄せられることがあります。
左足でもシュートを打てるようになると、ボールが来た場所からそのままゴールを狙える場面が増えます。
5.左足だけのミニゲーム
左足だけを使うミニゲームも行います。相手もいて、時間もない試合の中で、左足を使う判断を何度も重ねます。
左足しか使えないため、思いどおりにいかない場面もたくさんあります。それでも、子どもたちは楽しみながらボールを追いかけ、次のプレーに挑戦しています。

毎回、思いがけない驚きの好プレー珍プレーがあり、楽しみながらとても盛り上がります。
ゲーム形式の練習でボールを運ぶ選手。相手に寄せられる中でも前へ進みます。

ミニゲームでは、うまくいったプレーだけでなく、思いがけない珍プレーも生まれます。その一つひとつが、左足を使ってみようと思えるきっかけになっています。
逆足の練習は「楽しい」が先。好きになるから自分で上手くなろうとする
利き足ではない足は、はじめは思うように蹴れません。うまくいかない練習が続くと、逆足を使うこと自体を避けたくなることもあります。
だからこそ、カニョートスクールでは楽しく取り組めることを大切にしています。先日の回でも、初めて参加した2人が「楽しかったぁ〜!また来るね!」と笑顔で伝えに来てくれました。

楽しいから好きになる。
好きになるから、自分でさらに上手くなりたいと思う。
この順番、このサイクルが、面白味があり魅力ある選手を生み出すためには欠かせないと、経験から感じています。
この考え方は、アベーリャス千葉FCが小学生年代の指導全体で大切にしているものです。勝つことより先に、サッカーを好きになる土台をつくる理由は、ジュニア(小学生)チームの育成方針|勝利より大切な土台作りで紹介しています。
練習の合間に輪になって声をかけ合う選手たち。

自分から「また来たい」と思える場所であれば、左足を使う練習は続きます。続けた先に、試合の中で自然に左足が出る瞬間が生まれます。
左足を使うことと「右脳」の関係。代表が大切にしている考え方
体の左側を動かす指令には、主に脳の右側が関わっています(一次運動野・脳科学辞典)。
古川代表は、左足を多く使うことで右脳を刺激することも、カニョートスクールの目的の1つにしています。左足のボール扱いが上手くなることだけが目的ではありません。

右脳をバランス良く刺激して、ポジティブな脳波が出ている状況が、イマジネーション溢れる個性豊かなプレーにつながると考えています。
左足を使えば想像力が伸びると言い切れるものではありません。それでも、楽しい雰囲気の中で左右の足を使い、思いついたプレーを試す時間は、子どもがプレーの選択肢を増やすきっかけになると、アベーリャス千葉FCは考えています。
アイデアや遊び心のあるプレーを大切にする考え方は、古川代表がブラジルで学んだ育成の土台でもあります。その考え方は、千葉の少年サッカーで「魅せる選手」を育てる!ブラジル流3つの秘密でご紹介しています。
逆足を伸ばしたい小学生に、カニョートスクールが合う3つのケース
右利きで、左足でボールを蹴るのが苦手な小学生
カニョートスクールの参加者は、ほとんどが右利きの選手です。左足が苦手なのは自分だけではないため、ミスを気にせず左足を使えます。
普段の練習や試合では、どうしても利き足を使う場面が多くなります。左足だけを使う時間をあえてつくることで、左足に触れる回数を増やせます。
ほかのチームに所属していて、技術を磨く場がほしい小学生
カニョートスクールには、地域のほかのチームの選手も参加しています。今のチームを続けながら、木曜日の夜に左足の練習を加えることができます。
開催は月2回です。普段とは違うチームの選手と一緒にボールを蹴ることも、新しい刺激になります。
左利きで、自分の武器をさらに伸ばしたい小学生
カニョートスクールは、右利きの選手だけのためのスクールではありません。スクールのページでは、左利きの選手が持つ独特のリズムや角度を、さらに伸ばすためのクラスとしても紹介しています。
左利きの選手にとっては、得意な左足を集中して磨ける時間になります。
カニョートスクールについてよくある質問
Q左利きでなくても参加できますか?
参加できます。先日の回でも、参加した18名のうち17名は右利きの選手でした。
右利きの選手は、左足を使えるようになることを目指して練習しています。
Qアベーリャス千葉FC以外のチームに所属していても参加できますか?
参加できます。カニョートスクールは、アベーリャス千葉FCの選手だけでなく、地域のほかのチームの選手も参加できるスクールです。
Q何年生から参加できますか?
小学3年生から参加できます。スクールのページでは、小学3年生〜6年生と中学生を対象としています。
まとめ|逆足の練習は「楽しい」から始める
カニョートスクールで取り組んでいる逆足の練習を振り返ります。
- 左足だけでボールに触れ、左足でボールを扱う感覚に慣れる
- 左足でボールを止めて運び、次のプレーにつなげる
- 左足を使った1対1とシュートで、試合に近い場面を経験する
- 左足だけのミニゲームで、楽しみながら左足を使う回数を増やす
逆足は、一度の練習で急に使えるようになるものではありません。楽しいから続き、続けるから上手くなるという順番を、カニョートスクールでは大切にしています。
カニョートスクールのほか、ジュニアスクールやゴールキーパークリニックの内容は、アベーリャス千葉FCのスクールでご覧いただけます。
参加のお申し込みは、スクール・イベントのお問い合わせから、体験希望の欄で「エスコリーニャデカニョート(左足特化スクール)」を選んでお送りください。





