「アベーリャス千葉FCのブラジル遠征では、どんな経験ができるのだろう」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
第3回となる今回のブラジル遠征では、ジュニアユースの選手たちがサンパウロとリオデジャネイロを訪れ、現地チームとの試合、名門クラブの施設見学、プロの試合観戦、文化交流まで、濃い18日間を過ごしました。
この記事では、遠征中の主な活動を振り返りながら、アベーリャスが大切にしている「楽しいから上手くなる」「本物に触れて成長する」という考え方をお伝えします。

「第3回ブラジル遠征」で経験したこと
まずは、今回の遠征で選手たちが体験した内容を整理します。
| 内容 | 主な訪問・対戦先 |
|---|---|
| サッカーの試合 | サンパウロFC、コリンチャンス、フルミネンセ、サントアンドレ市内のチーム、イタペセリカ選抜、マリカFC、イタボライー、サンゴンサーロ |
| フットサルの試合 | ADサントアンドレ、MITOS、アルモニア |
| ソサエチ(少人数制サッカー) | KARANBA、アトレチコパラナエンセのスクール、フルミネンセのスクール |
| ビーチサッカー | エスコリーニャドブエノ |
| プロ試合観戦 | パルメイラスvsグレミオ、フラメンゴvsアトレチコミネイロ、フルミネンセvsグレミオ |
| クラブ訪問 | サントスFC、コリンチャンス、フルミネンセ、サンパウロFC |
| 観光・文化交流 | コパカバーナビーチ、コルコバードのキリスト像、リベルダージ、カポエイラ体験、アルモニア学園の授業参加 |
試合だけではなく、ブラジルの生活、食事、文化、人とのつながりまで体験したことが、今回の遠征の大きな特徴です。
アベーリャスのブラジル遠征については、公式ページのアベーリャス千葉FCのブラジル遠征でも紹介しています。

アベーリャスの遠征は、ただ海外で試合をするだけの時間ではありません。
サッカーが生活の中にある国で、選手たちが何を見て、何を感じるかを大切にしています。
「サンパウロ」で感じた世界との差
選手たちはドーハを経由し、サンパウロへ向かいました。
長時間の移動で疲れも見える中、到着した選手たちの表情には、これから始まるブラジルでの日々への期待があふれていました。
サンパウロでの滞在先としてお世話になったのは、古川コーチ、井田コーチがブラジル留学時代に縁のあったアルモニアです。現在は小学校から高校までを抱える学校施設ですが、かつては寮も併設され、ブラジル人大学生や日本人留学生が交流する場所でもありました。
到着後、選手たちが最初に口にしたのは、ブラジルの普段の食事です。
フェジョン(豆を煮込んだブラジルの家庭料理)をご飯にかけ、肉、野菜、パスタ、フルーツを一緒に食べる食事は、日本の食卓とは違う力強さがありました。
MENINOSDOPARQUEとの初戦
ブラジルで最初の試合は、サンパウロ州サントアンドレ市のサッカースクールチーム「MENINOSDOPARQUE」との対戦でした。
結果は、3本合計で1-2。
3本目の終了間際に、3年生のシュウト選手が同点ゴールを決めましたが、その後に失点し、惜しくも敗戦となりました。
スコアだけを見れば接戦です。しかし、そこで選手たちが感じたのは、ブラジルの選手たちが持つ勝利への強い気持ちでした。
ピッチに立った瞬間から、相手は一つひとつのプレーに本気で向かってきます。体の強さだけではなく、ボールへの執着、ゴールへ向かう迫力、最後まで勝ち切ろうとする姿勢。そのすべてが、選手たちにとって大きな刺激になりました。
コリンチャンス、サンパウロFCとの対戦
同じサンパウロでは、コリンチャンス、サンパウロFCとも対戦しました。
コリンチャンスは、ブラジルを代表する名門クラブのひとつです。リベリーノ、ソクラテスといった名選手が所属し、FIFAクラブワールドカップを制した歴史もあります。
アベーリャスもチャンスを作る場面はありましたが、結果は0-10。ブラジルサッカーの厳しさを受け止める試合になりました。
さらに、サンパウロFCの育成年代がトレーニングを行うコチアの専用施設でも練習試合を行いました。
サンパウロFCは、カレッカ、ライー、レオナルド、カカー、カーゼミロなど、多くのブラジル代表選手を輩出してきたクラブです。育成年代の選手たちも、入団テストを通過し、厳しい競争の中で日々プレーしています。
アベーリャスの選手たちは、0-14という結果を受け止めることになりました。
ただ、この試合は「負けた」で終わるものではありません。ワンプレーの集中力、判断の速さ、ボールを失った後の反応、シュートまで持ち込む力。世界基準の育成環境でプレーする同年代と向き合ったからこそ、自分たちに足りないものがはっきり見えました。


大差の試合ほど、悔しさだけで終わらせないことが大切です。
何が違ったのかを自分の言葉で説明できたとき、次の成長につながります。
「初勝利」と「悔しさ」が同時に残った前半戦
サンパウロでの3日目には、サントアンドレ市で活動する別のサッカースクールチームと対戦しました。
結果は、3本合計で6-0。今回のブラジル遠征での初勝利です。
選手たちにとって、ブラジルで勝利をつかんだことは大きな自信になりました。同時に、その前後で名門クラブとの厳しい試合も経験しているため、勝てた喜びだけではなく、「もっとできるようになりたい」という気持ちも強くなったはずです。
その後のイタペセリカ選抜との試合では、3本合計で3-4。アベーリャスも善戦しましたが、ミスからの失点が多く、勝利への貪欲さでは相手が上回っていました。
相手チームは、市のプロジェクトから選抜された選手たちです。経済的にサッカースクールへ通うことが難しい子どもたちにも、市がサッカーの場を用意し、その中から選ばれた選手たちがプレーしていました。
ピッチの外では陽気に笑い、ピッチの中では勝負に強くこだわる。その切り替えも、ブラジルで選手たちが感じた大きな学びのひとつです。
「サントス」と「リオ」で触れたサッカー文化
遠征では、試合だけでなく、ブラジルサッカーの歴史や文化に触れる時間もありました。
サントスでは、サッカーの王様ペレ、ホビーニョ、ネイマール、ホドリーゴなどを輩出したサントスFCのホームスタジアム「ビラ・ベルミーロ」を見学しました。
更衣室、アップスペース、ピッチ脇のベンチにも入り、プロ選手が実際に使う空間を体感しました。ペレが使っていたロッカーや、ネイマールが使用しているロッカーを見る時間は、選手たちにとって忘れられないものになったと思います。
午後にはサントスのビーチでフットバレーも体験しました。ビーチに常設ネットがあり、自然にボール遊びが始まる環境は、ブラジルらしさそのものです。
コパカバーナでビーチサッカー
リオデジャネイロでは、アベーリャスを長年支えてきたブラジル人コーチ、ペドロコーチとも再会しました。そして、世界的に有名なコパカバーナビーチでビーチサッカーの練習試合を行いました。
対戦相手は、元ビーチサッカーブラジル代表で、現役時代にワールドチャンピオンを経験したマルセロ・ブエノさんのチーム「escorinhadobueno」です。
アベーリャスは、芝、フットサル、ビーチサッカーと、さまざまな環境でボールに触れることを大切にしています。足場が変われば、ボールの扱い方も体の使い方も変わります。コパカバーナでのビーチサッカーは、まさに「遊びながら技術を磨く」ブラジルらしい時間でした。


ビーチでは、思い通りに走れない、蹴れない、止まれない。
だからこそ、体のバランスやボール感覚が自然に鍛えられます。
「プロの試合観戦」で感じた空気
今回の遠征では、ブラジル選手権のプロ試合も観戦しました。
サンパウロでは、パルメイラスのホームスタジアム「アリアンツ・パルキ」で、パルメイラスvsグレミオを観戦。約37,000人の観衆の中で、ブラジルのプロサッカーの熱量を肌で感じました。
リオデジャネイロでは、世界的に有名なマラカナンスタジアムで、フラメンゴvsアトレチコミネイロ、フルミネンセvsグレミオを観戦しました。
遠征中にマラカナンで2試合を観戦できたことは、古川コーチと、アベーリャスを長年支えてきたペドロコーチのつながり、そして現地で支えてくださった方々の調整があってこそです。
アベーリャスのブラジル遠征は、観光ツアーのように決まった場所を回るだけではありません。現地で築いてきた人との関係があるからこそ、選手たちは本物のサッカー文化に近い場所まで入っていくことができます。
「カポエイラ」と「ジンガ」に触れた文化交流
サッカー以外の体験も、今回の遠征の大切な時間でした。
リオデジャネイロでは、マリカ市のカポエイラのイベントに飛び入り参加しました。
カポエイラは、音楽、リズム、身体表現が一体になったブラジルの文化です。その中で最初に学ぶ動きが「ジンガ」です。左右にゆったり揺れるような動きは、ブラジルのフットボールに通じる独特のリズムにもつながっています。
日本で練習しているだけでは、なかなか体で理解できない感覚があります。現地の音、空気、人の動きに触れることで、選手たちは「ブラジルのサッカーらしさ」を言葉ではなく体で感じたはずです。
サンパウロに戻ってからは、アルモニア学園の授業にも参加しました。ゲーム、ダンス、カポエイラなどを通じて、現地の生徒たちと身体を動かしながら交流する時間もありました。
「人とのつながり」が遠征を支えてくれた
18日間の遠征は、選手とスタッフだけで成り立ったものではありません。
サンパウロでは、アルモニアのマリオさん、ミウトンさん、サンパウロFC会員のマウロさん、アルモニアの職員や先生方にお世話になりました。
サントアンドレ市内での試合では、元プロ選手として活躍したアルナルドさんに支えていただきました。
リオでは、アベーリャスの長年のコーチであるペドロコーチを中心に、ヘジナウドさん、バネッサさん、グラッサさんが、移動、食事、洗濯などを支えてくださいました。ペドロコーチが運営するNIPPONHOUSEでは、選手たちが安心して過ごすことができました。
また、リオでのサッカーのスケジュール調整では、フルミネンセのジョズミーロコーチも大きな力になってくださいました。
これだけ多くの方々が関わってくださったからこそ、選手たちはブラジルで濃い時間を過ごすことができました。

遠征で学べるのは、サッカーの技術だけではありません。
人に支えられて挑戦できること、感謝を言葉にすることも、大切な成長です。
「18日間の冒険」は帰国後から本当の力になる
8月9日、選手たちは無事に日本へ帰国しました。
サンパウロからカタールのドーハを経由し、約29時間の移動を終えて成田に到着すると、保護者の皆さんが温かく迎えてくださいました。
振り返れば、あっという間の18日間です。
しかし、その中身はとても濃いものでした。名門クラブとの試合で感じた差。ブラジルの子どもたちの勝負への強さ。ビーチやフットサルで触れた遊びの中の技術。プロの試合で浴びた観客の熱。カポエイラや学校交流で感じた文化の違い。
この経験を本当の価値に変えられるかどうかは、帰国後の選手一人ひとりにかかっています。
試合で負けた悔しさを、次の練習にどうつなげるか。ブラジルで見た本気の空気を、日本での毎日にどう持ち帰るか。自分だけの経験で終わらせず、仲間や後輩へどう伝えていくか。
そこまでできたとき、ブラジル遠征は一度きりの思い出ではなく、選手のこれからを支える大きな土台になります。
まとめ
第3回アベーリャスブラジル遠征では、ジュニアユースの選手たちが18日間で多くの経験を重ねました。
- サンパウロFC、コリンチャンス、フルミネンセなど、ブラジルの名門クラブと対戦・交流した
- フットサル、ソサエチ、ビーチサッカーなど、さまざまな環境でボールに触れた
- サントスFC、マラカナンスタジアム、コパカバーナビーチなど、ブラジルサッカーの歴史と文化に触れた
- カポエイラや学校交流を通じて、サッカーだけではないブラジルの空気を感じた
- 現地で支えてくださった多くの方々とのつながりの中で、感謝の気持ちを学んだ
アベーリャス千葉FCでは、目先の勝ち負けだけではなく、子どもたちが将来に向けて成長していくための経験を大切にしています。
ジュニアユースの活動に興味がある方は、アベーリャス千葉FCのジュニアユースについてもご覧ください。
小学生年代からアベーリャスのサッカーに触れてみたい方は、キッズ・ジュニア無料体験よりお問い合わせいただけます。
これからもアベーリャス千葉FCは、サッカーを通じて、子どもたちが自分の世界を広げていける環境をつくっていきます。





